ゾウのごはんを届けに——自然と命のつながりを感じる一日

2025年6月23日(月) 晴れ
まだ6月とは思えないほど、じりじりと日差しが照りつける真夏のような一日。
そんな中、ファスコース札幌では、農場のある山でクマイザサやシラカンバなどゾウの餌となる樹木を刈り取り、札幌市内にある円山動物園へ届ける活動を実施しました。

朝、生徒たちはまずこの取り組みの趣旨や流れについて説明を受けた後、畑で育っている野菜の様子を観察。そしていよいよクマイザサとシラカンバを軽トラックに積み込む作業をスタート。

農場に影を落とすシラカンバを伐倒しました。生徒たちは協力し合いながら取り組み、軽トラック2台分の餌を無事に積み込みました。

ゾウには、シラカンバの枝葉を届け、太い丸太は樹皮を剥く体験をしました。丸太は薪に、皮は加工品に利用します。
外皮を綺麗に剥くには、コツも必要でしたが、生徒たちは真剣に取り組みました。

ゾウたちにできるだけ新鮮な餌を届けるため、休憩もほどほどに円山動物園へ直行。

園内では特別にバックヤードへ入らせていただき、自分たちが運んだシラカンバをゾウが実際に食べる様子を間近で見学しました。

太い枝を豪快に「バリボリ」と食べる姿は迫力満点!

ゾウが嬉しそうに近寄ってくる様子に、生徒たちも思わず笑顔に。

言葉こそ交わせませんが、自分たちの手で集めた樹木が、確かにゾウたちに届いたことを実感できる瞬間でした。

その後は、毎日およそ400キロ出るという象の糞をたい肥にするための機械や工程も見学。

草が主食の象の糞は、たい肥としてとても優れており、札幌市内の小中学校や児童会館などでも活用されています。

この取り組みは、ゾウの餌を提供し、動物園からたい肥をいただくという“地域の資源を循環させる”仕組みの一部でもあります。

「つながり」で循環するこの活動から、自然や命のつながりを身近に実感した一日となりました。

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